猛暑が続き暫く山に登っていない。雪渓歩きなら涼しくなるだろうと大雪渓目当てに白馬岳(長野県)から鑓ヶ岳を縦走してきた。
ルートは、猿倉荘~白馬尻小屋~大雪渓~村営白馬岳頂上宿舎~白馬山荘~白馬岳~白馬山荘(泊)~鑓ヶ岳~大出原~白馬鑓温泉(泊)~三白沢~猿倉荘
白馬八方バスターミナルからシャトルバスで猿倉に着き、ストレッチをしてから出発だ。6:20 晴 猿倉荘前では、北アルプス北部救助隊のスタッフが脱水症に注意してくださいとOS-1のペットボトル500mlと500ml用パウダー一袋を配っている。ありがたく頂戴して出発だ。
猿倉荘横の登山口から山に入って行く。
山道に咲くエゾアジサイ
オタカラコウも咲いている。
白馬尻小屋に着く。いよいよ大雪渓だ。標高1560m
白馬尻小屋から見ると大雪渓はもう少し先だ。山頂付近は雲に覆われて見えない。
オオバミゾホオズキの黄色い花一輪
ミヤマキンポウゲが賑やかに咲いている。
いよいよ大雪渓に足を踏み入れる。ガスが下りてくる。
これまでは20℃以上有ったのに、大雪渓に入ると一気に気温が下がり14℃になった。登っていくと急に生暖かい風が流れてきたり、また冷気が来たり、ガスも急に立ち込めてきて視界不良になったりする。落石事故も多いようなので落石に注意しながら進んでいく。
大雪渓の真ん中で記念撮影。ここで一句「大雪渓真夏を置いて登り行く」
振り返ってみると下のほうはガスが立ち込め視界不良
大雪渓の終点まで登ってきた。
軽アイゼンを外し登山道に入るとミソガワソウの群落が待っている。
大雪渓を上から見下ろしてみると多くの登山者が列をなして登ってくるのが見える。
ハクサンフウロが咲いている。
シロウマオウギも群生している。
ミヤマアキノキリンソウもいっぱい咲いている。
タカネイブキボウフウ
ミヤマトリカブト
コウゾリナ
ホソバヤマハハコ
ミヤマトウキ
イワオトギリ
ヨツバシオガマ
ウサギギクにミツバチがとまっている。
避難小屋通過
クルマユリとハクサンフウロ
クルマユリ
タカネナデシコと黄色い花
お花畑
ミネウスユキソウ
イワギキョウ
村営白山岳頂上宿舎が見えてきた。斜面のお花畑には、トリアシショウマ、クルマユリ、ミヤマキンポウゲ、ハクサンフーロ等の花が咲いている。
イブキジャコウソウ
村営白馬岳頂上宿舎通過
可憐なミヤマクワガタ
ウルップソウがまだ咲いていた。
トウヤクリンドウも現れだした。
白馬山荘がガスの中に見えてきた。
イワベンケイ
ウメバチソウ
白馬山荘着。リュックをデポして白馬岳山頂へ。
イワツメグサ
白馬岳山頂はガスに隠れている。
白馬岳山頂だ。
白馬岳(一等三角点、2932.3m)山頂着 13:28 ガスで展望不良 14℃
何も見えないので記念撮影してがレ場をさっさと下山する。
13:45(7時間25分 約8㎞) 白馬山荘に入る。夕食まで何もすることがないので同宿の登山者と山談義と情報収集する。白馬山荘の夕食は、ハンバーグだ。
8月13日 6:08 雨の中を合羽を着て出発だ。
天気が悪いと良いこともある。ライチョウに出会える確率が格段に良くなる。ライチョウ三羽がハイマツから出てきて草むらを歩いている。保護色で見にくいが。
雨とガスで視界の悪い稜線を行く。
雨だけでなく雷鳴も聞こえだしたので、先を急ぎ杓子岳はパスし巻き道を行く。
白馬鑓ヶ岳(三等三角点、2903.2m)山頂着 8:24 雨とガスで展望不良
雷鳴がまだ聞こえているので先を急ぎ白馬鑓温泉に向かい下山する。
振り返ってみる鑓ヶ岳
タテヤマウツボグサ
ハクサンシャジン
オニシモツケ
シシウド
鑓温泉が見えてきた。
鑓温泉着 11:10(5時間 約6㎞) 雨 早速露天風呂に入った。標高2100mの露天風呂だけに小屋からもキャンプ場からも登山道からも丸見えで目隠し無しの本当に露天の風呂だった。乳白色の源泉かけ流しの湯は、最高に気持ちよかった。僕は早く着いたのでたまたま一人しか入浴していなくてゆっくり入れたが、時間がたつにつれて到着する登山者が増え混雑してきた。
混浴で水着を付けた女性も入ってくるし、ビキニの外人女性も入っていた。夜間8時からは女性専用になるらしいが。
夕食は、ハヤシライスとコロッケだった。旨かったのでハヤシライスはお替りした。
8月14日 4時前にトイレに行った時見た夜空は、雲の間から星が見えていた。久々の星空で暫く見上げていた。カシオペアもはっきり見えていたし、流れ星が一瞬見えた。
夜明け前の空 4:25
いよいよ日の出ショウの始まりだ。
5:55 晴 下山開始だ。鑓温泉有難う。石垣の下に露天風呂がある。左の小屋が脱衣場で露天風呂の石垣の上に木桶が4個並んでいる。
今日はいい天気で、花や雪渓など景色を見ながら下っていく。
振り返ってみると鑓温泉小屋が小さくなっている。
ハクサンイチゲとミヤマキンポウゲ
一面ミヤマキンポウゲの大群落だ。
モミジカラマツ
ミヤマオダマキ
ホタルブクロ
クガイソウ
雪渓を渡る。
チョウジギク
タマガワホトトギス
ヒョウタンボク
三白沢通過
八方尾根が見えている。
シモツケソウ
オオバギボウシ
シナノナデシコ
イワショウブ
トモエシオガマ
林道とりつきまで下りてきた。
猿倉着 10:39 晴 4時間45分 約7㎞
白馬三山を行くつもりが、二日目の天候悪化雷鳴のため先を急ぎ白馬二山になってしまった。それでも涼しい大雪渓と色とりどりの高山植物や秘湯鑓温泉の露天風呂が楽しめたので良しとしよう。